約 4,118,278 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2656.html
魔法少女リリカルBASARAStS ~その地に降り立つは戦国の鉄の城~ クロス元:戦国BASARA ※完結 最終更新 08/01/01 プロローグ 第一話「忠勝、ミットチルダにて起動」 第二話「忠勝と機動六課」 第三話「忠勝、訓練をする。」 第四話「忠勝と予言、そして鬼」 第五話「聖夜の夜、そして風魔」 第六話「その日、機動六課。そして崩れ落ちる城(前編)」 第七話「その日、機動六課。そして崩れ落ちる城(後編)」 第八話「戦国最強がいなくなった世界/戦国最強が戻ってきた世界」 第九話「立ち上がった白銀の城」 第十話「龍と雷光」 第十一話「天覇絶槍」 第十二話「starlight and steel」 第十三話「第六天魔王VS究極戦国最強」 最終話「それから」 魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER クロス元:モンスターハンター 最終更新:08/03/03 第一話「狩人」 第二話「再会」 第三話「異変」 第四話「赤鳥」 第五話「水竜」 第六話「過去」 第七話「風翔龍」 第八話「休暇」 第九話「対面」 第十話「鎧竜」 第十一話「新生」 第十二話「白影竜」 第十三話「黒龍伝説」 第十四話「挑戦」 第十五話「轟」 第十六話「危機」 拍手感想レス :島津出るかなと期待したがでなかったので残念 個人の好みもあるから仕方ないけど :ドクターが凄く格好いい TOPページへ このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/ondoluru/pages/12.html
序章 第一話「剣崎一真」 第二話「相川始」 第三話「俺は名古屋人」 第四話「さらば橘ギャレン」 第五話「加賀美ザビー」 第六話「激突!100億パワーのライダー達」 第七話「ゴメンな、デネブ!」 第八話「ラスト・ゼロ、終電」 第九話「あっ!デネブも新も氷になった」 第十話「熱風ライダー」 第十一話「俺を動かす力」 第十二話「恐怖!ファンガイア四天王寺」 第十三話「復活の戦神」 第十四話「剣の始まり」 第十五話「3年後から来た男」 第十六話「激突!3大ライダー対ネオゼクト3悪ライダー(前編)」 第十七話「激突!3大ライダー対ネオゼクト3悪ライダー(後編)」 第十八話「悲しみの皇子」 第十九話「その名は勇者」 番外編「オンドゥル星物語番外編 AnotherStory『たった一人の戦士。』 」 第二十話「大乱闘」 第二十一話「気に入らない」 第二十二話「怒りの王子」 第二十三話「ワイルドカリス」 第二十四話「ギリギリまで頑張って、踏ん張って」 第二十五話「レンゲルの力」 第二十六話「明日に向かって戦え!ライダーたち」 第二十七話「選ばれし者」 第二十八話「黒い戦士」 第二十九話「宇宙の果てで愛を叫ぶ」 第三十話「ハイパーゼクター」 第三十一話「ファンガイアというもの」 第三十二話「フュージョンカード・ゼロから始まる男」 第三十三話「ファンガイア四天王寺の正体」 第三十四話「名護破れる」 第三十五話「ノーフィアー・ノーペイン」 第三十六話「最悪の敵」 第三十七話「さよなら、デネブ」 第三十八話「滅びへの序章」 第三十九話「崩壊した日本で」 第四十話「富士山の上で大決戦」 第四十一話「ライジングカリス」 第四十二話「王の名」 第四十三話「ケンカ」 第四十四話「カブト対クウガ」 第四十五話「ランナウェイ」 第四十六話「キングゲーム開催」 第四十七話「地獄のキングゲーム」 第四十八話「最大級の斗い」 第四十九話「ライダーになった男たち」 第五十話「クイーンと高貴な者」 第五十一話「キングとの戦い」 第五十二話「必生の一撃」 第五十三話「キングの最後」
https://w.atwiki.jp/drrr/pages/26.html
第十二話:有無相生 あらすじ キャスト スタッフ 放送日時 原作との比較 裏話 小ネタ 第十一話 ・ 第十二話 ・ 第十三話 第十二話:有無相生 意味:有と無は、有があってこそ無があり、無があってこそ有があるという相対的な関係で存在すること。 また、この世のものはすべて相対的な関係にあること。 あらすじ 首に傷のある女から告げられた真実。 それは、誠二を打ちのめし、セルティを驚愕させた。 DVD vol.6 に収録。 キャスト 竜ヶ峰帝人:豊永利行 紀田正臣:宮野真守 折原臨也:神谷浩史 平和島静雄:小野大輔 岸谷新羅:福山潤 セルティ・ストゥルルソン:沢城みゆき 門田京平:中村悠一 遊馬崎ウォーカー:梶裕貴 狩沢絵理華:高垣彩陽 渡草三郎:寺島拓篤 矢霧誠二:堀江一眞 矢霧波江:小林沙苗 張間美香:伊瀬茉莉也 スタッフ 脚本:高木登 絵コンテ/演出:川面真也 作画監督:青野厚司 放送日時 原作との比較 一巻・終章「『ダラーズ』閉幕」、エピローグ「日常 表」、エピローグ「日常 裏」を元にしている。 裏話 Sat, Mar 27 02 02 臨也はこの瞬間の為に誠二の側で黙って待機してました。きっとツイストでも踊りながら待っていたのでしょう。 #drrr 02 10 ここの狩沢遊馬崎の「すっごーい」はアドリブですw #drrr #durarara 02 11 臨也は高い所が好き。たとえブロック一段分でも。 #drrr02 14 wwwそれは煙とナントカは高い所がって…w RT @ryohgo_narita 臨也は高い所が好き。たとえブロック一段分でも。 #drrr02 22 @t0mori 奴は自分は『俺って煙みたいに神出鬼没、かっこいいー』って思ってますよ。本当は煙の後に来る方なのにゲフンゴフン。 #drrr 02 19 実際デュラハンの馬車の車軸はメガテンでお馴染み『バイヴ・カハ』の腰骨と言われてたり、デュラハンの説は地方によって色々あります。 #drrr 02 23 というわけで、次回なんと白ガスマスクとセルティの天敵が同時に出ます……!!! #drrr 02 56 てへ。 RT @at_sushi_01 半分隠すように描けという指定に苦労しました RT @ryohgo_narita ちなみにOPEDは2クール目から変わるので、これで見納めです。ちなみにOPにこっそり森厳がいるのにはみんな気付いてらっしゃるのかどうか。 #drrr 小ネタ - 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/10570.html
今日 - 合計 - 魔探偵ロキRAGNAROK ~幻想のラビリンス~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 19時10分44秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1191.html
魔法少女リリカルBASARAStS ~その地に降り立つは戦国の鉄の城~ クロス元:戦国BASARA ※完結 最終更新 08/01/01 プロローグ 第一話「忠勝、ミットチルダにて起動」 第二話「忠勝と機動六課」 第三話「忠勝、訓練をする。」 第四話「忠勝と予言、そして鬼」 第五話「聖夜の夜、そして風魔」 第六話「その日、機動六課。そして崩れ落ちる城(前編)」 第七話「その日、機動六課。そして崩れ落ちる城(後編)」 第八話「戦国最強がいなくなった世界/戦国最強が戻ってきた世界」 第九話「立ち上がった白銀の城」 第十話「龍と雷光」 第十一話「天覇絶槍」 第十二話「starlight and steel」 第十三話「第六天魔王VS究極戦国最強」 最終話「それから」 魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER クロス元:モンスターハンター 最終更新:08/03/03 第一話「狩人」 第二話「再会」 第三話「異変」 第四話「赤鳥」 第五話「水竜」 第六話「過去」 第七話「風翔龍」 第八話「休暇」 第九話「対面」 第十話「鎧竜」 第十一話「新生」 第十二話「白影竜」 第十三話「黒龍伝説」 第十四話「挑戦」 第十五話「轟」 第十六話「危機」 拍手感想レス :島津出るかなと期待したがでなかったので残念 個人の好みもあるから仕方ないけど :ドクターが凄く格好いい TOPページへ このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/lcss/pages/45.html
前話 ある所に、一人の少年が居た。 その少年には親が居なかった。いや、それだけでは無い。少年には名前も無かったのだ。 有ったのは名前と呼ぶには余りにも限定的なもの。任務の時にだけ与えられる仮初めの名、コードネーム。それだけしか無かった。 しかし、少年はその名で呼ばれる事に至上の悦びを感じていた。 一方で、普段はその名を呼ばれる事は決して無い。当然だ。それは名では無いのだから。 だからこそ、日に日に想いは募る。名前が欲しいと……。 決して口には出せないその想い。 少年は分かっていたのだ。 少年を拾った存在、主にとって自分はただの駒なのだと。 主に命じられるがままに人を殺す。 普通の人生を歩む者にとっては異質なそれも少年から見れば普通の日々。いや、普通の者が歩む人生こそ少年にとっては異質に映る事だろう。 その日も、普段と変わらず少年は主より任務を授かった。 しかし、その任務は今までとは少しだけ違っていた。 命じられたのは殺害では無く監視。そして対象は嘗ての魔人、ゼロ。その抜け殻とはいえ期限は不明のオマケ付き。 それでも命じられた当初、少年の心に波風は立たなかった。だが、後にそれは揺らぐ事となる。 翌日、少年は一人の若き王に出会う。それは少年にとって運命の出逢いと言えた。 その王は少年がどれだけ渇望しようとも、決して与えられる事が無かった名前をいとも簡単に、当然のように与えたのだから。 その時からだ。 少年の空虚な心に、自身を拾ってくれた主よりも大きな楔が打ち込まれたのは。 それは、名前と言う名の楔。 王と過ごした僅かな日々。だが、それは少年にとっては幸せな日々だった。 王が微笑む度に、少年の心に暖かい何かが広がる。 やがて、少年は次第に任務に付く日が近づくのを疎ましく思うようになっていった。 任務に就くという事。 それ即ち王の袂を離れる事を意味するものであり、オマケにそれは何時終わるとも知れないものなのだから。 少年は悩んだ。だが、拒む事は出来なかった。 主だけでは無く、王もそれを望んでいたのだから。 後ろ髪引かれる思いで王と別れ、任務に就いた少年。 当初は苦痛でしか無かった。だが、そんな少年の心に次第に変化が訪れるようになる。 初めて送る普通の人生。初めて出来た甘えられる存在。その存在より与えられる無償の愛情。 自分でも気付かぬ内に、少年は任務を楽しむようになっていった。 そして、運命のその日。 少年はささいな事から王の怒りを買ってしまう。 王はそれ程に怒った覚えは無い。自分を裏切れる筈がないとの絶対の自信があったからだ。 そして、それはその通りなのだが少年の心は痛く傷ついた。 が、ここで王は一つミスを犯した。 王は知らなかったのだ。魔人が目覚めてる事に……。 同じ頃、目覚めた魔人は少年を籠絡するべく情報を集めていた。 その時、偶然にも見たのだ。画像の中に映る少年の笑みを。 決して演技には見えなかったその笑み。魔人は少年自身もまだ気付いていない内なる想いにいち早く気付いた。 仮に王もその画像を見ていれば気付いただろう。だが、ここでも王はミスを犯した。 王にとって少年個人の学園での生活態度等どうでも良かった。元々、王はこう考えていたのだ。 「少年は生来の暗殺者。そう簡単にその心に変化が起きる訳が無い」と。 ――慢心―― それはこの王の唯一の弱点と言えた。 一方で、見限られたと思い絶望し疲弊していた少年。その心の隙を魔人が見逃す筈もない。 魔人は言葉巧みに王が打ち込んだ楔をへし折ると、王以上に大きな楔を打ち込んだ。 誕生日と家族という二つの楔を。 その王、ライに名を与えられ、魔人、ルルーシュには誕生日と家族を与えられた少年、ロロは遂にライの意に反する事を決意する。 だが、ロロの心の奥底には未だライに打ち込まれた楔。その切っ先が残っていた。 それが、ロロの心を引き留めた。 優先順位はルルーシュとなったものの、ロロにとってはライもまた大切な存在だという事は変わらなかった。それ程にライが与えたインパクトは大きかったのだ。 一方で、ロロがライに嘘を吐いている事に変わりは無い。 ロロの心を引き留めたその切っ先は、同時に彼の心に鈍い痛みも覚えさせた。 その痛みに必死に耐えながらもロロは考えた。自分に名を与えてくれた名も知らぬ王の為に。 考えた結果、裏切った事が自分を拾った存在、V.V.に知られれば王にも危険が及ぶとの結論に至った。ロロはV.V.の非情さをよく知っていたからだ。 しかし、そこでふと思う。 このままシラを切り続ければ、少なくともV.V.が王に危害を加える事は無いのでは無いか?と。 痛みに後押しされながらも悩み抜いた結果、ロロは「王を護りつつ自分の居場所も護る」そんな端から見れば出来る筈も無い道を選択した。 だが、ロロは知らない。 名も知らぬ王、ライの存在理由を知ったV.V.が、彼には決して危害を加えまいと心に誓っているという事を……。 ―――――――――――――――――――――― コードギアス 反逆のルルーシュ L2 ~ TURN03 ナイトオブラウンズ(中編)~ ―――――――――――――――――――――― 「先生。俺とロロに関する全てのイレギュラーを見逃してもらえますか?」 ルルーシュが命じると、紅い鳥に心を蝕まれた監視員は頷いた。 「分かった。そうしよう。二人とも、余り外を出歩くなよ?」 「「はい」」 そうして、何事も無かったかのように立ち去っていった。 「残るメンバーは、ヴィレッタ先生だけだな?」 最後の監視員にギアスを掛け終えたルルーシュが問うと、ロロは小さく頷きながら言った。 「はい。しかし、枢木スザクが居ます。殺しますか?」 「そういう事はもうやめろ。あぁ、それと……」 「はい」 「変な言葉使いは無しにしないか?俺達…兄弟だろ?」 その言葉にロロの心の内に暖かい何か広がる。そして、それが後押しする。 物言いたげな瞳で見つめるロロ。気付いたルルーシュが問う。 「どうした?」 「実は……もう一人居るんだ」 「もう一人?二人以外にか?」 思わぬ言葉にルルーシュが驚いた様子で尋ねると、ロロはそれ以上の言葉を告げた。 「うん……でも、あいつにギアスは効かない」 「なっ!?ギアスが効かない?どういう事だ?」 「学園…というか、エリア11には居ないんだ」 エリア11に居ないという答えに平静を取り戻したルルーシュは再び尋ねる。 「そいつの名前は?」 しかし、返事は無い。 「ロロ。教えてくれないか?」 怒る事無く柔和な笑みを向けるルルーシュ。その笑みに後押しされたロロは、一瞬躊躇したかのように言葉に詰まったが遂には告げた。 ルルーシュが機情を掌握するに当たって最大の障害に成りうる男の名を。 「……機密情報局長官、カリグラ。機情のトップに居る男だよ」 「カリグラ…暴君の名前だな。どんな男だ?」 「……」 「ロロ?」 再び黙り込んだロロに対して、ルルーシュは少々訝しみながら問うた。 すると、ロロは視線を逸らすかのように俯くと言った。 「そっくりなんだ。兄さ…ゼロに……」 「何だと?」 それはルルーシュでさえも全く予期していない答えだった。 ルルーシュは詳しく尋ねるべく歩み寄る。すると、ロロは突然顔を上げると必死な形相で懇願した。 「で、でも、心配しないで。彼奴は僕が抑えるからっ!!」 ロロ自身、カリグラをどうにか出来るという明確な自信は現時点では無かった。 そもそも、ロロは嚮団から派遣されて機情に席を置いているに過ぎない。 その上、これまでのカリグラとの関係はお世辞にも円満とは言い難く、早急な関係の改善を図る必要があった。 当然、それを知っていた訳では無いが、ロロの必死な形相を見たルルーシュは、果たして任せられるのか?と疑問を懐いた。 そしてルルーシュが何事か語ろうと口を開きかけた時、不意に明るい女性の声が周囲に響いた。 「あーっ!!二人ともこんな所に居た!会長、こんな所に居ましたよーっ!」 「やぁ。シャーリー」 声の主、シャーリーの姿を認めたルルーシュは咄嗟に普段の笑みを貼り付けるが、シャーリーは「今日は許さないっ!」といった様子で膨れっ面をしたまま詰め寄った。 だが、その頬が少し紅潮してるのはお約束。 「もうっ!最近は授業にも真面目に出るようになったと思ってたのに、こんな所で油売って!スザク君の歓迎会が近いんだよ?」 「済まない。ちょっと用事があってさ。なぁ、ロロ?」 突然話を振られた事に、ロロが「えっ?」と少々驚いた表情を浮かべると、それを見たシャーリーは勘違いした。 「ロロのせいにしないの!ロロも無理に付き合う必要無いんだよ?」 「そ、それは誤解――」 ロロは慌てて否定しようとするが、生来、思い込んだら一直線な彼女に通じる筈もなく……。 「いいから、いいから。駄目でしょ?ルル」 最早、ルルーシュは苦笑するしかなかった。既にこの場はシャーリーが支配しており、撤退は容易では無い。 それを理解していたルルーシュは、何とか上手く逃れられないかと話題を逸らす。 「それにしても、良く俺達が此所に居るって分かったな」 だが、ルルーシュには見えていなかった。絶対支配者が近づいている事に……。 「そりゃあ、ねぇ?シャーリーはルルーシュの事になったらぁ……」 突然響いたシャーリーとは別の女性の声。 その声を聞いたルルーシュは、内心天を仰ぎたい気分になった。 声の主は言わずもがな。この学園の首魁にしてルルーシュがコントロール出来ない唯一の存在、ミレイ・アッシュフォード。 ニンマリと笑みを浮かべながら、その豊かな胸を強調するかのように腕を組んで仁王立ちしている彼女の姿を見たルルーシュは、瞬間、心の内で諸手を挙げて降参した。 「な、何言ってるんですか!会長っ!!」 慌ててミレイの元に走り寄ると顔を真っ赤にして抗議の声を上げるシャーリー。対するミレイは悪戯っぽい笑みを浮かべてみせる。 「照れない、照れない」 「べ、別に照れてなんか……」 そんなキャアキャアと騒ぐ二人を余所に、最早全てを諦めていたルルーシュはロロにだけ聞こえる声で呟いた。 「ロロ。その男の事を詳しく話してくれないか?」 「う、うん。でも、目と耳は至る所にあるから……僕の部屋でなら……」 「ああ、それじゃあ夕方にでも――」 「何話してるの?行くよー?」 遮るかのように告げられた声。 先程までの照れていた姿は何処へ行ったのか。ルルーシュ並の切り替えの早さを見せるシャーリーに、ルルーシュは軽く相槌を打つ。 「ああ、今行く」 そう言って二人は彼女達の元まで歩み寄ると、不意にミレイが言った。 「そうそう、ロロ。さっきヴィレッタ先生が探してたわよ?」 「先生が…ですか?」 「ええ、何でも"相談"したい事があるって言ってたわね」 その言伝にロロは一瞬だけ眉を顰めると、何を意味しているのか瞬時に思い至ったルルーシュが背中を押す。 「行って来い。こっちは俺達でやっておく」 「ありがとう。兄さん」 ロロは一言礼を言うと彼女達に会釈した後走り去って行った。 ミレイはロロを見送ると残った二人に号令を掛ける。 「それじゃあ、私達は準備に戻るわよっ!」 「はーいっ!」 「はいはい」 元気一杯に返すシャーリーと、苦笑しながら返すルルーシュ。 最後にルルーシュはロロが立ち去った方向に一瞬だけ視線を移した後、何事も無かったかのように彼女達の後を追った。 ―――――――――――――――――――――― 機情の地下施設に入ったロロは、そこでヴィレッタと会話している人物を見て少々驚いた。 ――枢木…スザク……。 「ロロ、遅いぞ」 ヴィレッタの指摘を聞き流しつつロロは椅子に腰掛けると、ヴィレッタは再びスザクに向き直る。 「それで、接触されてみて何か気付かれた点は?」 「いえ、特に……」 「ではやはり、対象の記憶は戻っていないと判断して――」 「待って下さい。もう暫く調査が必要です」 慎重な姿勢を崩さないスザクに、ロロは僅かに身を乗り出すと抗議の声を上げる。 「僕達の監視が信用出来ないと?」 「C.C.の件もあるだろう?君は今まで通り弟役を頼む」 「…Yes, My Lord」 ロロは面倒な相手だと思いつつも下手に勘繰られるのを避けるべく短く返すと、ヴィレッタが今後の予定を告げた。 「生徒会主催で枢木卿の歓迎会を行うようです。そこで再度確認を」 「分かりました」 そこまで言った後、スザクは考え込むかのように瞳を閉じる。が、次の瞬間、意を決したかのように瞳を見開いた。 「一つ、お願いしておきたい事があります」 「何でしょうか?」 不思議そうに問うヴィレッタと、無言で続きを待つロロ。 スザクは一拍間を空けた後、重々しい口調で告げた。 「今後、自分にも報告を上げて頂きたいんです」 「それは……」 予期していなかった頼み事にロロは内心舌打ちし、ヴィレッタは露骨に眉を寄せる。と、彼女の仕草をスザクは不思議に思った。 「何か、問題でも?」 問われたヴィレッタは背筋を正すと自身の考えを告げた。 「貴卿は私共よりもルルーシュと接触出来る機会は多いかと思います。その上更に報告せよ、とは……失礼ですが、そこまでの必要性は無いのでは?」 「自分には軍務もあります。毎日のように学園に出席する事は出来ないんです。ヴィレッタ卿、お願い出来ますか?」 「……どれ程の精度をお求めなのでしょうか?」 「委細洩らさずにお願いします」 スザクの注文にヴィレッタは少々困ったような表情を浮かべた。理由は簡単だ。 機情の監視対象者には、確かにルルーシュも含まれているのだが第一目標はあくまでもC.C.なのだ。 そのC.C.は、彼女の上司から直々に総領事館に居る旨の一報が画像と共に送られて来ていた。これはどうやって撮られたのか、ヴィレッタ自身未だに謎の部分なのだが……。 故に、今重きを置くのはC.C.の動向であり、機情の戦力はほぼ総領事館周辺に傾注されていた。 今のような多少緩めの監視報告ならば問題は無い。緩めと言っても、C.C.接触に対処するだけの人員は揃っていた。しかし、スザクは精密な報告を希望した。 それを行うには今の人数では足らなかった。かといって、C.C.に充てている人員を順位の低いルルーシュに割り振る事は、余り好ましいとは言えなかったからだ。 一方で、二人の会話を無言で聞いていたロロは内心苛立っていた。 ロロも機情の実情は把握していた。 スザクの願いを聞く事になれば手が足りなくなる。そして、その希望を叶える為には増員は必要不可欠だという事も重々承知していた。 だからこそ苛立っているのだ。折角、ルルーシュが監視員にギアスを掛けて回ったばかりなのだから。 要求を受け入れさせるのは避けさせたかったロロは行動を起こした。 「それは僕達だけで判断出来る事じゃないですね」 それだけ告げて、ロロは絶対に断るであろう男に連絡を取らせるべくヴィレッタを見やる。 ヴィレッタは直ぐにロロの言わんとしている事に気付いた。 そもそも。彼女も当初よりそのつもりだった。そういった裁量権は与えられて無かったのだから。 「……少々、お待ち頂けますか」 ヴィレッタは一言断りを入れてスザクに背を向けると、コンソールパネルに指を走らせ始めた。 すると、それを再び不思議に思ったスザクが尋ねる。 「何を?」 だが、その頃には彼女の指は止まっていた。ヴィレッタは再びスザクに向き直る。 「ロロも言ったように私共には決めかねますので、上の許可を――」 「必要無い!!」 突然の怒号。 ヴィレッタは思わず後退り、ロロでさえも思わず目を見張る。 先程までの平静さも何処へやら。「上の許可」という言葉に過剰反応したスザクは声を荒げた。 「どうしてもと言うのなら、ナイトオブセブンとして命じる!ヴィレッタ・ヌウ!」 「Y、Yes, My Lord!!」 直立不動の姿勢で答礼するヴィレッタを見て、落ち着きを取り戻したのかスザクは軽く頭を垂れた。 「すいません。声を荒げてしまって……」 「く、枢木卿。どうか面を上げて下さい」 よもやラウンズから謝罪されるとは思ってもいなかったヴィレッタは心底慌てた。 だが、彼女がどれだけ頼み込んでもスザクが顔を上げる事は無かった。 「お願いします」 ただひたすらに頼み込む姿勢を崩さないスザクに、どうするべきか悩み続けるヴィレッタ。 そんな二人の姿をロロが興味深げに見つめていると、ヴィレッタはとうとう根負けした。 「分かりました。ラウンズである貴卿のご命令となると、私個人は拒否出来る立場には御座いません」 ロロは思わず目を見張るが、その言葉にスザクは面を上げると謝辞を述べる。 「有り難うございます」 「い、いえ」 そんな二人のやり取りを聞いていたロロは、文句の一つでも言ってやろうとヴィレッタを睨む。が、その時、部屋の中に聞き慣れた着信音が響いた。 ヴィレッタは反射的に身体を震わせてスイッチに視線を落とすと、彼女の態度に相手を悟ったスザク。その瞳が薄暗い色を帯びる。 「どうぞ、出て下さい。彼には俺から話を付けます」 「た、助かります」 ヴィレッタは安堵した表情を浮かべてスイッチを押すと、程なくしてその男は現れた。 「何ガアッタ?」 モニターに映る銀色の仮面。スザクは怨敵に瓜二つの仮面を被る男、カリグラをジッと睨み付ける。 同時にカリグラもスザクの存在に気付いた。 「ヴィレッタ、何故コノ男ガ其処ニ居ル?」 「枢木卿は学園に復学されたとご報告――」 「知ッテイル。私ガ言イタイノハ、何故コノ男ヲソノ部屋ニ入レタカトイウ事ダ」 頬杖を付いて不機嫌極まりないといった様子で語るカリグラを尻目に、ロロは内心ほくそ笑む。 その時、スザクが動いた。 「入ってはいけなかったのか?」 「無論ダ、私ハ貴様ノ入室ヲ許可シタ覚エハ無イカラナ」 「君の許可が必要とは知らなかった」 「デハ、二度ト其処ニハ入ルナ」 「それは出来ない相談だ。それに、俺は君に命令される謂われは無い」 「……ダロウナ。私モ"ラウンズ"ニ命令サレル謂ワレハ無イノダカラ」 機情の長とナイトオブラウンズ。互いに皇帝直属である彼等に命を下せるのは文字通り皇帝以外存在しない。 静寂が部屋を支配する。 このまま牽制し合うだけの時間が流れるかと思われたが、それを無駄な時間だと理解していたカリグラは相手を変えた。 「ヴィレッタ、用件ヲ」 「はい。実は枢木卿がルルーシュの監視報告を要望されてまして、つきましては卿のご裁可を頂きたく通信致したのですが……」 彼女は丁寧に説明するが、そこまで言って言葉に詰まる。すると、続きを請け負うかのようにスザクが告げた。 「けれど、それはもう必要無くなった。そうですね?」 「は、はい」 短く同意するヴィレッタを見て、カリグラはスザクが言わんとしている事を理解した。それは、ある程度は予想していた事でもあったからだ。 「………"ラウンズ"トシテ命ジタカ……」 「そうだ」 簡潔な肯定の言葉に仮面の下でライはスザクを睨み付ける。 同時に、自身の懸案事項が現実の物となろうとしている事に歯噛みした。 「勝手ナ真似ヲ……」 「断るなら断るで構わない。だがその場合、俺は勝手にやらせてもらう」 「………」 頑として譲る素振りを見せないスザクの瞳。 その大切な何かを失ったかのように暗く光る瞳を仮面越しに認めたライは思慮に耽る。 勝手に動かれる事はライにとって好ましい状況では無かった。しかし、認めなければ面倒な事になることは請け合い。 十分理解してはいたものの、簡単に認めてしまうのは何となく不愉快だった。 ライは咄嗟にどうするべきか模索する。最も簡単な方法は直ぐに思い付いたのだが、生憎と手も声も届く距離には居ない。 結果として、スザクの行動をある程度コントロール出来る方法等、一つしか無かった。 だが、答えが出ているにも関わらずプライドが邪魔をするのか。彼にしては珍しく長考していると、この殺伐とした空気に耐えれなくなったのかヴィレッタが動いた。 「あ、あの…カリグラ卿?」 それが切っ掛けとなった。ライはカリグラの仮面を力無く左右に振って見せると結論を出した。 「要望ハ"ルルーシュ"ノ監視報告ノ提供。ソレダケダナ?」 「それと自分が軍務で居ない時、ルルーシュに何か変化があれば直ぐに知らせて欲しい」 「……"ヴィレッタ"。要望通リニシテヤレ」 「よ、よろしいのですか?」 ヴィレッタは驚いた。よもやカリグラが許可するとは思ってもいなかったからだ。だが、それ以上に驚いたのはロロだった。 ――不味いことになった。 ロロが何と言うべきか言葉に悩んでいると、彼女の驚きを目の当たりにしたカリグラは軽口を叩く。 「断ッテモイイゾ?」 が、彼女にそのような事が出来る筈も無い。 「い、いえ!その通りに」 ヴィレッタが慌てて断りを入れると、スザクが謝辞を述べた。 「協力感謝する」 「貴様ガ私ニ礼ヲ言ウトハナ」 「それぐらいは辨えてる」 少々意外だったといった様子で語るカリグラにスザクは釘を刺すが、蒼い瞳は全てを見透かしていた。 「本音ハ?」 「……君の存在は不愉快だ」 一瞬、間が空いたが、さして悪びれた様子も無く吐き捨てるスザク。対して、今度はカリグラが釘を刺しに掛かる。 「ダロウナ。ダガ、コノ私ガ譲歩シタノダ。呉々モ言ッテオクガ、私ノ邪魔ダケハスルナ。邪魔ヲスレバ"ラウンズ"デアッテモ許シハシナイ」 それは脅し以外の何物でも無い言葉だったが、スザクは怯まなかった。 「その言葉、そっくりそのまま返す」 再び睨み付けるスザクに対して、仮面の下ではライが妖艶な笑みを浮かべていた。 「……貴様ヲ殺シテヤリタクナッタ」 「でも、それは出来ない。違うかい?」 「本当ニソウ思ッテイルナラ、愚カノ極ミダナ……」 「君命に逆らう気か?」 スザクが目敏く問い詰めるが、カリグラは無視して続ける。 「……一ツ答エロ。貴様ノ目ニ"ルルーシュ"ハドウ映ッタ?」 「どう、とは?」 「何カ気付イタ点ハ無カッタカ?」 「いや、今の所は何も無い。だが、三日後の歓迎会で全てを明らかにするつもりだ」 薄暗い瞳に決意の光を宿すスザク。それを仮面越しに探るかのような瞳で見つめていたライ。不意にその心に嗜虐心が湧いた。 「歓迎会ノ中心メンバーハ、"ミレイ・アッシュフォード"、"シャーリー・フェネット"、"リヴァル・カルデモンド"、ダッタカ?"ロロ"」 ロロは突然話を振られた事に内心驚きつつも無言で頷く。 「何が言いたいんだ?」 一方で、カリグラの意図を理解しかねたスザクが問うと、仮面の下でライは今度こそ壮絶な笑みを浮かべながら口を開いた。 スザクにとって、決して聞き流す事が出来ない言葉を……。 「純粋ニ貴様ノ復学ヲ祝ウ仲間達ヲ欺キナガラ、嘗テノ友ヲ監視スル。今ノ気分ハドウダ?」 「っっっ!!!」 バンッ!!とスザクは両手を勢いよく机に叩き付けて立ち上がると、鬼のような形相で睨み付けた。 その表情に背筋が凍るヴィレッタと一貫して無表情のままのロロ。 一方、今のライにとってスザクのそれは愉快な見せ物でしか無かった。 「精々、偽リノ友情トヤラヲ楽シムガ良イ」 「カリグラァァッ!!」 刃のように辛辣なその一言は、スザクの緒を容易く断ち切った。 スザクは床に固定されている筈の椅子を力任せに引き抜くと、次の瞬間、モニター目掛けて投げ付けた。 「く、枢木卿っっっ!?」 ヴィレッタは慌てふためきながら、ロロは相変わらずの無表情でそれぞれ咄嗟に机の下に身を隠す。ロロはギアスは使わなかった。ヴィレッタと二人だけの極秘事項と思っていたからだ。 ガシャァァァン!!という凄まじい音と共にモニターは破壊された。 火花を散らすモニター画面。だが、通信機器は健在なようでスピーカーからはカリグラの哄笑が響く。 「クハハハハッ!!ソレガ貴様ノ選ンダ道ダ。耐エラレナイノナラバ去ルガイイ……ソレト"ヴィレッタ"。早々ニ復旧サセロ」 「Y、Yes, My Lord!!」 ヴィレッタが机の下から這い出ながら応じる一方で、スザクは何も言い返さなかった。いや、言い返せなかったのだ。スザクは、拳を固く握りしめると怒りに肩を震わせる事しか出来なかった。 「当日、私ハ所用デ席ヲ外ス。タダ、何カアレバ一報ハ入レルヨウニシロ。報告ヲ楽シミニシテイル。デハ――」 と、カリグラはそう言って通話を切ろうとする。 だが、その時ヴィレッタよりも早く机の下から這い出したロロが呼び止めた。 「待って下さい!」 普段なら聞く筈もない。だが、強い口調で懇願するロロを怪訝に思ったカリグラは手を止めた。 「……何ダ?」 「監視員はどうするつもりですか?ルルーシュの監視を強化するのなら今のままでは人数が足りません」 ロロは制服に付いた埃を叩きながら問うた。増員を決定する気なら直ぐにでもルルーシュに伝えなければと思っていたからだ。 しかし、カリグラにその気は無かった。 「ソレニツイテハ現状維持デ良イ」 その言葉に拍子抜けしつつも、増員しないに越したことは無いと思ったロロはそれ以上何も言わなかった。 だが、それは又してもスザクには聞き流す事が出来ない言葉だった。 「どういうつもりだ?」 批難の色を隠すこと無く問うスザクの声を聞きながら、カリグラは語る。 「C.C.捕縛ハ陛下ヨリ賜ッタ至上命題。居場所ガ明ラカトナッタ今、餌ニ対シテ増員スル理由ハ見受ケラレナイ」 「だが――」 「ソレニ言ッタ筈ダゾ?私ハ"ラウンズ"ニ命令サレル謂ワレハ無イ、ト。ソレトモ何カ?貴様ハ私ノ裁量権ニマデ踏ミ込ンデ来ル気カ?」 「君はルルーシュを…ゼロを甘く見ている」 「甘ク見テイレバ、貴様ノ要望ヲ受ケ入レタリハシナイ」 「…………」 スザクは思わず押し黙った。再び沈黙が辺りを漂う。すると、カリグラはそれを終了の合図と判断した。 「話ハ終ワリノヨウダナ。デハ――」 カリグラはそう告げると通信を切った。 だが、言い返せなかったとはいえ納得出来なかったスザクはヴィレッタを問い詰める。 「出来るんですか?今の人数で……」 「それは…何とも……」 出来ない等と言える筈も無い。 ヴィレッタが言葉に詰まっていると、代わりにロロが口を開く。 「出来ますよ」 驚いた様子で振り向いたスザクに対して、ロロは少し言葉を変えて重ねるかのように言う。 「やります」 すると、ロロの瞳から滲み出る力強い光。それを決意と受け取ったスザクは小さく頷いた。 「……分かった。君の言葉を信じる。それとヴィレッタ卿――」 「何でしょうか?」 「モニターの件申し訳ありません。修理に掛かった費用は自分に回して下さい」 最後にそれだけ告げたスザクは踵を返すと部屋を後にした。 そんなスザクの後ろ姿をヴィレッタと同じく無言で見送るロロ。その瞳が怪しく光る。 ――残念ですけど、僕はあなたの期待に応える気は無いですよ? ―――――――――――――――――――――― その日の夕方。 歓迎会の準備からやっとの思いで解放されたルルーシュは、ロロから様々な情報を聞きだそうとロロの部屋に来ていた。 だが、生憎ロロはミレイに捕まっており、まだこの部屋には戻っていない。 今、ルルーシュはロロが来るまでの間、携帯片手にC.C.と連絡を取っていた。 『そうか、学園は支配下に置いたか。流石だな、坊や』 「詰めの部分が残ってはいるがな。ところで、そこに卜部は居るか?」 『生憎、今は席を外している。藤堂達とトレーニング中だ』 「そうか……なら詳細は後で伝えるとして、卜部にはニイガタでの物資受け取りに出向くよう準備を進めておけと伝えておいてくれ」 1年近く拘束されていた他のメンバー達は今のニイガタ、いや、エリア11の現状を詳しくは知らない。 方や卜部は1年間ブリタ二アの追跡から逃げ続けた実績がある。ルルーシュはこの任務に彼以上の適役は居ないと考えていたのだ。 ルルーシュがそこまで考えている事を知っていたのか。または、さして興味が無かったのか。 C.C.は『分かった』とだけ返した。 話が一段落したところで、ルルーシュは問う。自分にとって、目下最重要課題となっている二人の行方を……。 「何か分かったか?」 だが、帰って来たのは落胆する結果だった。 『いいや、何も。相変わらずお前の妹に関しても、ライの事に関しても。何も分からず仕舞いだ』 「そう…か……」 C.C.が一拍の間も置かずに返した事にルルーシュは、本当に探しているのか?と思いながらも、それを口に出す事無く少し暗めの口調で返した。 すると、C.C.は何故か自分が悪いかのように思えてきた。 『そういうお前はどうなんだ?』 咄嗟に問い返すと、ルルーシュは慎重に言葉を選びながら言った。 「一人、気になる男が居る…らしい」 『らしい?』 C.C.は何とも煮え切らない発言をするルルーシュを珍しく思った。 「ゼロと同じ仮面を被った男。機情のトップに居る男だそうだ」 『ギアスを使えば早かろう?』 何を手を拱いているのかと思ったC.C.が一番手っ取り早い方法を提示したが、ルルーシュはあっさりと否定した。 「このエリアには居ない。まだ俺も見た事は無いが、普段はモニター越しに報告を行うそうだ。ギアスは使えない」 『……その男が学園に監視網を敷いたのだな?』 言葉尻に不快な色を滲ませるC.C.をルルーシュは不思議に思った。 「恐らくそうだろうな。だが、それがどうかしたか?」 『いや、あの監視網には随分と苦労させられたと思っただけだ』 「愚痴か?魔女らしくないな」 『それ程に付け入る隙が無かったんだよ。だが、話を聞いているとその監視網も最早ザルに近いな』 冒頭にルルーシュより今の学園の状況を聞いていたC.C.は素直な感想を口にしたが、ルルーシュは慎重な姿勢を崩さなかった。 「表向きはそうだが、恐らくは……俺の変化を窺っている」 『疑われているのか?』 まるで他人事のように問うC.C.。ルルーシュは思わず眉を顰めた。 「その可能性は否定出来ないが、忘れたのか?」 『何をだ?』 「機情の標的はお前だぞ!?お前が喰い付くのを待ってるという可能性もある!!」 思わず声を荒げてしまったルルーシュだったが、C.C.はあくまでもC.Cだった。 『やれやれ、モテる女は辛いな』 彼女の軽口を聞いたルルーシュは、先程まで歓迎会の準備に追われていた事も影響したのか一気に虚脱感に襲われた。 最早、文句を言う気力も失せてしまったルルーシュは、盛大に肩を落としてみせると話題を変えた。 「兎に角、今は好機なのは間違いない。奴らに隙を見せたのが仇になった事を教えてやろう。この学園は、もうすぐ俺の自由の城になる」 ルルーシュは自分を元気付けるかのように、口角を吊り上げて陰惨な笑みを浮かべると、不意にC.C.が呟いた。 『そうか。それは…………頼もしいな』 「……おい、今の間は何だ?何を考えている?」 気になったルルーシュが追及するが、C.C.は何事も無かったかのように惚けて見せる。 「ん?何も。あぁ……物資受け渡しの件は卜部に伝えておく。それじゃあな、おやすみ、ルルーシュ」 「おい!まだ話は――」 ルルーシュの引き留めも空しく、C.C.は通話を切ってしまった。 「何なんだ?あの魔女は……」 先程のC.C.の含みを持たせる態度を疑問に思うルルーシュだったが、答えは出なかった。 ルルーシュは携帯から視線を移すと部屋の窓を見やる。外は茜色に染まっていた。 「あいつはこんな時間から寝る気なのか?」 そう呟いた後、ルルーシュはロロが戻るまでの間、ただ無言で夕陽を眺めていた。 ―――――――――――――――――――――― C.C.とルルーシュが話していた頃、政庁ではちょっとした騒ぎがあった。 それを止めに入った同僚の姿を認めた騒ぎの元凶、ジノ・ヴァインベルグ。 「おぉ!スザク」 彼は自身の駆るナイトメア、トリスタンのコックピットから身を乗り出すと嬉しそうな声で名を呼んだ。 そして、コックピットから降りたジノは破顔しながらスザクの元に駆け寄ると、対するスザクは少々呆れたように言う。 「ジノ。ランスロットを持って来て欲しいと頼んだのに……」 「あぁ、来週ロイド伯爵と一緒に来るよ。それより何だい?この服――」 「学校帰りだからね、制服」 「へぇ、これが……」 興味津々といった様子でいるジノにスザクは苦言を呈する。 「ジノ。幾ら名門貴族とは言え少しは普通の――」 だが、ジノはそれを聞き流しながら背後に回るとスザクを抱き締めるかのように体を預けた。 それはジノなりのスキンシップだった。 それを理解していたスザクはその行為を拒否する事は無かった。いや、何度言っても聞かない事から半ば諦めに近い感情を持っていたと言う方が正しいかもしれない。 しかし、自分よりも大きな相手に凭れ込まれては堪らない。 「あの…重いんだけど――」 スザクが抗議の声を上げた時、一帯に一人の女の声が響いた。 『お仕舞い?』 同時に一機のナイトメアが二人の前に降り立つと、その姿を認めたスザクは思わず呟いた。 「モルドレッド…アーニャまで来ていたのか」 『お仕舞い?』 声の主はアーニャ・アールストレイム。 彼女は、先程の自分の問いに対して答えが返って来なかった事からか今一度問うた。するとスザクの代わりに彼から身体を離したジノが答える。 「終わりだってさ、スザクが」 『ふーん………………つまんない』 心底残念そうに呟いたアーニャはコックピット内で携帯を弄り始めた。 ジノとアーニャ。 二人の実力を良く知っているスザクにとって、軍事面でこれ程頼りになる援軍は無いだろう。 スザクは、モルドレッドを見つめながら一人思う。 ――これで、戦力は十分過ぎる程揃った。ルルーシュ、3日後の歓迎会で全てを明らかにしよう。 ◇ スザクが一人決意を懐いていた頃、通路の天上に巧妙に隠匿されていたカメラが三人の姿を捉えていた。 それから送られて来る映像をモニター越しに眺めながら、彼等の会話に聞き耳を立てている人物が二人。 その内の一人が言う。 「盗撮と盗聴。共に感度は良好みたいだね」 すると、もう一人はその言葉を少々不快に思ったようだ。 「何となく嫌な響きだな……諜報活動と言え。V.V.」 だが、指摘されたV.V.は愉快そうに笑みを溢すのみで反省の色を見せないかった。 「ライ、君は妙な所に拘るよね。でも、政庁の至る所に取り付けるなんてさ……よく気付かれなかったね」 「設置した者達は皆、元は優秀な鼠だったからな」 関心した様子でいるV.V.を尻目にライはさも当然のように返した後、手に持ったティーカップに視線を落とすと感慨深げに言った。 「しかし、便利な時代になったものだ」 「それ、何だか古くさい台詞だよ?」 軽口を叩きながらクスクスと笑うV.V.を余所にライは語る。 「今も昔も、情報というのは鮮度が命だ。あの頃は早馬を出しても手元に届くにはそれなりの時間が掛かったからな」 「人の歴史は戦いの歴史。戦争が通信技術を進歩させたんだよ」 V.V.の指摘にライは成る程な、と思うと同時にその元凶の名を口にしようとする。が、V.V.の言葉がそれを遮った。 「それをさせているのが神。でも、僕は思うんだ。人々を争わせる神なんて必要無い。そんな神様なら……殺してしまおうって」 「それがお前の願いだったな」 陰惨な響きを持ったその言葉に、思い出したかのように呟くライ。そんな彼の言葉をV.V.が補足する。 「それだけじゃないよ。これは君の母親と妹の仇にもなるんだから」 「ああ、だからこそ私はお前達と共に歩んでいる。その為ならば、どれ程汚れた事であっても行うまで。これもその一環だ」 モニターに映る彼等の姿を眺めながら、ライは平然と告げた。 今のライの行為は所属が違うとはいえ仲間を監視している事に他ならない。 いや、ライ自身は仲間だとは思ってはいないが、それでも盗み見ているという事実に代わりは無い。 端から見れば良心の欠片も無いと思われるに足る行為。 だが、V.V.はそう思ってはいなかった。 「諜報機材を設置したのは公の場所だけだよね?」 「公室にも有る。だが、それがどうした?」 「つまり私室には設置していないという事だね……僕はそこに君の最後の良心を感じるよ」 良く分かってるでしょ?とでも言いたげに満面の笑みを浮かべるV.V.。 だが、ライが真面目な表情を崩す事は無かった。 「私は必要と認めれば私室であっても行うが?」 「折角褒めてあげたのに……」 呆れたように告げるV.V.を見て、ライは僅かに口元をつり上げた。 「それは気付かなかった」 「……嘘吐き」 V.V.が軽く溜息を吐いてモニターに視線を戻すと、ライも同じように視線を戻す。 「しかし、枢木一人でも億劫なのだが……よもやラウンズが増員されるとはな……」 「君ならどうとでも出来るでしょ?頑張ってね。ライ」 先程の事を引き摺っているのか、他人事のように語るV.V.。 ライは、少々やり過ぎたと思いつつ、微苦笑を浮かべたその口元にゆっくりと紅茶を運んでいった。 次話 ライカレ厨 40 *
https://w.atwiki.jp/jojo_haruhi/pages/13.html
『汐華初流乃の憂鬱』 第一話 太陽とパスタの国 二話予告 第二話 黒髪の少年 三話予告 第三話 シャイニングウィザード 四話予告 第四話 ジョースター一族 五話予告 第五話 古泉の罠 六話予告 第六話 イタリアの少年 七話予告 第七話 「引力」-前編- 第八話 「引力」-後編- 九話予告 第九話 逃亡者 十話予告 第十話 疑惑と信頼とスプライト 十一話予告 第十一話 走れキョン!-前編- 十二話予告 第十二話 走れキョン!-後編- 十三話予告 第十三話 4つめの『U』 十四話予告 第十四話 「傍にいる者」 十五話予告 第十五話 はるかなる帰路 さらば友よ エピローグ予告 エピローグ 第二部 西宮市・北高編予告 合計 今日 昨日 - - -
https://w.atwiki.jp/fantasycommunication/pages/348.html
■山の街の城 駿河湾沼津でスルガさんが住むお城のこと。第十二話で登場する。 第二十話では、山の上の宮殿とされている。 バルコニーがあるようだ。 第三十四話では、駿河湾沼津の山の城が、領主の館に変わっている。 第三十五話では継続して、領主の館。 駿河湾沼津は、魔法種族である大妖精が領主をしており、石造りの城程度に防御効果を 見出してなかった点が大きく、領主の館は、館の形式らしい。 領主の私室は、二階にある。 そこのバルコニーから見ると、前進して足元までやってきている海がよく見える。 さらに身を乗り出すと、小さな庭や街が見えるという。 館には留置所が無いらしい。領主の館までは細い道があるという。 領主の館には門があるらしい。 領主の館は他にも住む者がいるらしい。 ■根拠ログ スルガさんがお喋りする場所は山の街の頂上にある城の豪華な寝室、天蓋付きベッドの上だった。 (スルガ編 第十二話) 山の上の宮殿、張り出したバルコニーの上に視点がある。(スルガ編 第二十話) 希望世界 駿河湾沼津 領主の館 (スルガ編 第三十四話) そんな希望世界の街にあって、領主の館とは、山の一番上にあるものだった。 多くは城の形式だったが、駿河湾沼津では城ではなく、館の形式だった。 これは種族によるところが大きくて、魔法種族である大妖精は石造りの城程度に 防御効果を見出してなかった点が大きい。 駿河湾沼津の領主の館、その中でも二階にある 領主の私室、そのバルコニーから見ると、前進して足元までやってきている海が良く見える。 さらに身を乗り出すと、小さい庭や、街が見える。領主の館に連なる細い道も見えた。 館の中には留置場も何もないので庭で裁かないといけない。 人間を抱えた半巨人の娘が難しい顔をして領主の館の門を潜り抜けた。 (スルガ編 第三十五話) 目を瞑ってしばし、寝れないので起きる。 練習でもするかと思ったが、それはそれで音が響いて館に住む者たちに迷惑がかかるであろう。 (スルガ編 第三十七話) ■関連項目 大理石の床 執務室
https://w.atwiki.jp/sfcshiren_nicolive/pages/107.html
第十二回大会 開催日程 12月5日(金)21 00 ∫ 12月7日(日)22 00 ・12月5日(金)22 00〜23 30 トライアスロンRTA ・12月6日(土) 0 00〜 TMTA&フェイTA 競技開始 ・12月7日(日) 〜18 00 TMTA&フェイTA 競技終了 ・12月7日(日)19 00〜22 00 フェイの最終問題RTA 結果報告締切:12月7日(日)24 00 (トライアスロンRTAの結果報告締切:12月5日(金)24 00) 閉会式:12月9日(火)22時くらい(未定) 第十二回大会 第十二回大会 大会概要 参加者一覧&チーム分け 赤チーム/白チーム 参加者感想 チーム戦概要 運営一覧 結果 予告動画 http //www.nicovideo.jp/watch/1416054294 OP動画 http //www.nicovideo.jp/watch/1417780808 エピソード http //www.nicovideo.jp/watch/sm25157236 http //www.nicovideo.jp/watch/sm25162678 http //www.nicovideo.jp/watch/sm25164852
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4525.html
影響を受ける人:バージョン 亡国ルート <提督の憂鬱×コードギアス 亡国の反撃 File-002> ――ルルーシュ視点―― 俺の名前はルルーシュ。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。 もっとも、“ヴィ・ブリタニア”なんてもう名乗りたくないがな。 現在は偽名で“ルルーシュ・ランペルージ”を名乗っている。妹のナナリーもランペルージ性を名乗っている。 何故偽名を名乗っているかと言えば。早い話、ブリタニアの目を欺くためだな。 一応ブリタニア人として行動しているが、心情的には日本人よりだ。 それもこれも嶋田繁太郎氏・・・いや。父さんの御蔭だろう。 父さんか・・・ 何時の頃からか、俺とナナリーは嶋田氏を“父”と呼ぶようになった。 最初は驚かれたが、俺達にとって父親とは彼しかいない。 ブリタニアにいた時はこんな考えなんて持たなかったが、アレは皇帝としての父親は正しくても、肉親の父親としては失格だ。 ナナリーも最近「ロールケーキがどうしました?」と言っているし・・・なんであの子はここまで黒い笑顔をするようになったんだ? ま、まあそれはいい! 一年間日本で過ごし、今は中華連邦で過ごしている。 主だって動いてはいないが、将来はアシュフォード家を通じてブリタニアの情報を仕入れるつもりだ。 昔は「ブリタニアを破壊する!」などと言っていたが・・・破壊すると世界も破滅する事がわかってきた。 まずブリタニアの支配する土地が広すぎる事。 下手に開放すると、周辺国家に飲み込まれて同じ状態に戻る事がわかってしまった。 衛星国に成り下がってしまった国家の基盤が脆弱で、今だに抵抗を続けている地域の衆自立なんか調べてみると目を覆ってしまう。 昔は民に文字など教えずに支配する方が楽だったと言うが、まさにそれだな。 次にEUの腐敗が進み過ぎてガタガタだという事だな。 実際日本が負けた際には、私財を全てタダ同然を徴収しようとしたらしい。 しかし父の仲間達が売却する代わりに、日本人の国外退去・・・中華連邦方面の移動を認可させた。 これにより日本人の保護が容易になり、亡命政府も人員確保のめどが立つ。 次に中華連邦だが・・・大宦官等が問題だ。 此奴らはまさに腐った貴族ともいうべき存在で、お飾り天子無視してやりたい放題している。 しかし全員味方と言うわけではなく、時には対立しているらしい。 もっとも、同じ的には結託するというのだから始末が悪い。 一応澤崎敦氏が高亥との交渉を任されていて、なんとかやりくりしているという。 高亥自身は他の宦官同様に腐っていて性根が曲がっている。 しかし評価すべきことに、“贅沢をするためなら努力と労力を惜しまない”と言う人物だともわかっている。 この辺を把握し続けていれば何とかなるだろう。 後は地下組織との交渉だが・・・中華の人民は基本的に日本人を下に見ているからな。 どこまで出来るかわからん。 速くブリタニアルートのチャンネル構築を急がなくてはならないが・・・ まだもう少し勉強をする必要性があるようだ。 そう言えば、そろそろカレンに手紙が届くころか。 ―カレン視点― ルルーシュ達三人と知り合ったのは、近所の駄菓子屋だった。 まさか男子に間違われるなんて初めてだったので良く覚えている。その後打っ飛ばしたことも。 だけどその後も何かと付き合うようになり、いつの間にか仲良くなっていた。 三人とも、私がハーフだとは気が付いても何も言わなかったので、思い切って尋ねてみたら・・・ 「何を言っているんだ。カレンはカレンだろ?」 「そうですよ。貴方は御友達の紅月カレンさんです。」 「そうそう。バカレンだk「ふんぬ!」げふぅ!」 嬉しかった。 ただ単純に嬉しかった。 学校だと良く髪の色で弄られ続けるのが日常で、反撃していたのも日常だ。 何も言わないのはお兄ちゃんだけ。そう思っていただけに嬉しかった。 その後、嶋田さん家とも交流が進み、家族ぐるみのお付き合いが始まった。 お兄ちゃんが嶋田さんの人柄に惚れて、軍政関連の勉強を開始するとは思わなかったけど。 楽しくて、思い出がたくさんできた時期だった。 ルルーシュたちは学校にこれ無かったけど、同級生よりも頭が良くて、よく宿題を手伝ってもらったけ。 だから勉強に関しては頭が上がらない。 お母さんが「ルルーシュ君て、優良物件だと思うけど?」なんて言った時には御茶を拭きだして死にかけた。 お母さんぇ・・・ だけどそんな楽しい世界は、唐突に終わりを告げた。 ブリタニアが攻め込んできたのだ。私達は逃げ惑い、ルルーシュ達の事を気にも留めずに逃げ回った。 ふと我に帰って二人の心配をしたけど、どうにもならなかった。 結局私は・・・ルルーシュ達に別れを言う事すらできなかった。 終戦後、私達はブリタニアにいる私の父親・・・私達を捨てたアイツを頼る事になった。 生活のために働かないといけないけど以前の仕事はもうないし、職場を見つける事も大変だ。 アイツの隣には、ブリタニアで結婚したと思われる女性がいたがあえて無視。 あっちも無視してきたし問題はいないでしょ。 ただ二人の間には子供がおらず、自分が養子に入る事でお母さんを雇うことになった。 お兄ちゃんは・・・レジスタンス活動をすると言って居なくなった。 その後は・・・もうギスギスした家庭にイラついた。 アイツは何も言わないし、怯えるように私を見るだけ。 連れに関してはずっと無視。お母さんを苛めるそぶりが無いのが救いか。 お母さんもなんだか私の顔を窺うようになってしまった。 ちがう、私が欲しいのはそんな顔じゃない。 もう以前の様に戻れないとわかっても、私は・・・ イラついていた私はお母さんに当たる様になってしまった。 お母さんは悪くないのに・・・ そんな時にお兄ちゃんがコッソリ帰ってきた。手紙をもって。 「お兄ちゃん!?」「ナオト?!」 「久しぶり、二人とも。」 「どこにいていたの!」 「ちょっと騒がないで、見回りの人が来ちゃうから。」 「う、うん・・・」 「ナオト・・・」 「母さん言いたい事はわかる。でも、いまレジスタンスを抜けるわけにはいかないんだ。」 「お兄ちゃん、私もレジスタンスに・・・」 「だめだ。お前はそのままでいてくれ。母さんを安心させるんだ。」 「え? で、でも・・・」 私は迷った。母さんとの関係が壊れかけていること言うべきかどうかを。 でもお兄ちゃんは笑って、昔みたいに頭を撫でてくれた。 「ルルーシュ君にも言われたろ。おまえはおまえだ。誰が父親でも、お前は俺の妹、紅月カレンだ。 そして母さんの娘、紅月カレンでもあるんだぞ? お前は短気な所があるから、すぐに怒鳴らないで根気よく母さんと話すんだ。 母さん口下手だし、引っ込み思案なとこが有るからな。」 「うん・・・」 「泣くな。お前は強い子だ。そうだろ、母さん。」 「そうね。強すぎて、全部抱え込んでいないか心配で・・・」 「そんな、ことない・・・」 私は久しぶり泣いた。家族と一緒に、昔の様に。 ひとしきり泣いたあと、お兄ちゃんがやっている事を聞いて驚いた。 ゲットーの中で、学校を開設しているというのだから。 「これは辻さんからの受け売りなんだけど、習字率が低下していると国家的に不味いんだそうだ。 あとは文化面でも継承しなきゃいけないモノがある。 戦うだけが抵抗じゃないのさ。」 「で、でも。どうやって日本を取り返すの?」 「・・・今のままじゃ取り返すことは出来ない。 詳しい事は聞いていないけど、ブリタニアが作ったKMFに対抗できる兵器を作るべく努力しているって聞いている。 あとはバラバラに行動するんじゃなくて、一斉に行動するための連絡網構築が急務だって言っていたな。 ワザとブリタニアに協力して、情報・金銭・物資なんかを引き出している人たちもいるって聞いてるよ。」 「う、う~ん。」 いっぺんに難しい事を言われて頭が混乱するよ。 そんな私を見て二人が笑ったので、頬を膨らませて抗議する。 「ははははは。二人の顔も見れたし、自分は戻るよ。」 「ナオト、気を付けてね。」 「お兄ちゃん、頑張ってね。」 「ああ。がばるよ・・・ っと、帰る前にカレン。ルルーシュ君から手紙だ。」 「えっ!」 「もし返信を書くなら、再来週のこの時間にまた来る予定だから。」 「わ、わかった!」 お兄ちゃんはそのままレジスタンスの拠点に戻っていった。 本当ならこのままこの家にいて欲しかったけど、それは無理だとわかってもいた。 後ろ姿を見送った後、私はすぐに手紙を読んでまた泣いた。 二人は、嶋田さん達は無事に脱出したという事。 ナナリーちゃんも、リハビリを必死に頑張っている事。 一繁が勉強を頑張っていて、眩暈がするという事。 ルルーシュが将来、書類地獄になりそうだと嘆いている事。 嶋田さんをお父さんと呼んだら慌てていた事など、沢山書いてあった。 そして最後に嶋田繁太郎さんから、奥さんからの手紙が入っていた。 二人の気遣いが嬉しくて、この日は何度も泣いた。 私はこの日からお母さんにつらく当たらなくした。 お母さんだって辛いんだ。その心を守れるのは私だけ。 そしてお母さんも私を守ってくれている。だからお互いに守りあうのだ。 レジスタンス活動は出来ないけれど、貴族子弟の話は聞ける。 割と子供の前では親は口が軽くなったり、油断するモノだ。 その情報を集めるだけでも有益だと、後にい東条英機おじさんから聞いている。 総合すれば、相手の動きを把握することだってできる。 地道だけど、結果につながる重要な仕事だ。 でも・・・ やっぱり体動かしたいな!! 演技しないで活発に動いているけど、騎士なんてがらじゃないし、お母さんを心配させるわけにもいかないし・・・ あ~あ・・・ ルルーシュに会いたいな~ 以上です。 カレンはルルーシュに恋頃を抱くのでしょうかwww